石 け ん の 歴 史
紀元前 3000年代 紀元前3000年代、復元されたシュメールの粘土板に薬用としての石けんが登場、製法まで記載されている。
紀元前 2000年代 旧約聖書にも衣服を洗い、身を摘めるために、灰汁とソーダが用いられた。
紀元前 1000年代
(ローマ時代の初期)
サブルの丘でいけにえの羊を焼いて神に供える風習があり、したたり落ちた脂と木の灰(アルカリ成分)とから自然に石けんができ、土にしみ込んでいた。
この土は人々から汚れをよく落とす、不思議な土として大切にされ、このカプセルが(So ap)の語源になったといわれている。
ローマ時代 ポンペイの廃墟から洗濯所の洗濯様式を示す壁画を発見。
紀元後100年代 ブナの木を燃やした灰の汁と山羊の脂肪とで石けん製造800年代シャボンの煮の職人がヨーロッパに現れた。
1300〜1500年代 地中海沿岸の最良の油脂資源オリーブ油と原料ソーダ源として海藻を中心にその石けん技術は地中海を西に移動した。
(日本にヨ一口ツ/てから入ってきた)16世紀はシャボン、17世紀、明国から石鹸で渡来。
1700年代 イタリヤではベネチヤ、サボーナ(シャボンの語源)、スペインのカスチール、さらにはフランスのマルセーユから良質の石けんが世界各国に出荷。
1800年代 初期にヨーロッパで本格的に工業化、1905年に石けん製造技術がヨーロッパから渡った。
注)日本では16世紀までは灰汁、ムクロジ、サイカチ、クチナシ、
エゴノキなどの植物や米のとぎ汁が多く使われた。(サポニン)
サポニン:植物に分布している配糖体の一種で、石けんのように泡立つ
界 面 活 性 剤 の 歴 史
1914年 第一次世界大戦の時、資源の乏しいドイツが食用の不足に陥り、石けん製造用の動物油脂の使用を禁止。
1916年 石炭ガスの副成分コールタールからプチルナフタレンのスルホン酸塩を合成。
1928年 ドイツのべーメ社が、天然油脂から界面活性剤を合成した。
1946年 第二次世界大戦、ベーメ社の技術を基にして、石油を原料とした界面活性剤が発明(アルキルベンゼン)された。
1949年 電気洗濯機の出現。
1950年 「花王ワンダフル」と言う名の合成洗剤を発売主婦の労働力が大幅に軽減、「三食昼寝つき」の言葉が生まれる台所用液体洗剤、シャンプー、リンス発売。
1961年 ミヨシ化学(株)合成洗剤生産を発売・従業員13名が皮膚炎・台所用洗剤を使用して内臓障害を訴えた。
またミヨシ化学は粉石けん「ハームレス・レディ」を発売。
「いまお使いになっている石油化学による洗剤は人体に危ない点がある」とのコピーを発し、これが人体の安全性に関わる洗剤有害説の始まりとなる。
1962年 1月、東京都立衛生研究所の柳沢文正氏が「石油系合成洗剤は
    無害ではない」と新開 発表
4月、食品衛生調査会は普通の状態で使用している
    限り害はないと発表
9月、ラベルに「人体に被害」の表示の在る台所用洗剤を誤って一口飲んだ
    ために死亡。裁判にかけられたが鑑定によって、「中性洗剤で人が
    死ぬようなことはありえない」と判決  →「庵島事件」
この事件の反響が大きく、これをきっかけに各地の研究機関が洗剤の有害性の研究を手がける。
1968年 通産省の合成洗剤部会の行政指導でABSのソフト化(LAS化)が始まる。
1972年 三重大学、三上美樹教授は妊娠中のマウスを使い皮膚に合成洗剤を塗ったところ、全てのマウスの胎仔に全身出血、奇形が認められた。
1973年 厚生省は原液で行った場合で、使用濃度に希釈した場合は無害であると報告。三上教授は、極低濃度でも骨格奇形、皮下組織における出血異常が認められると反論。
1975年 小説「複合汚染」が出版。その中で柳沢氏の主張を含めた合成洗剤有害説が説明され、一般消費者の合成洗剤問題への関心を高める発端となった。
1976年 厚生省依頼のLASについての合同研究班がLASの催奇形性を否定する旨の研究を発表。
1977年 大阪府公害健康調査専門委員会議が、LAS配合の台所用洗剤について催奇形性・染色体異常・突然変異誘発性は認められなかったと発表。
三上教授が「合成洗剤は精子に影響を与える」と発表。
1980年 ライオンと花王が無リン洗剤の発売を発表。一方、合成洗剤追放全国連絡会は、無リン洗剤についても有害であると発表。
1983年 それまでの洗剤の毒性についての研究のほとんどをまとめあげた「洗剤の毒性とその評価」が発行。
これまで頻繁にマスコミに発表されていた根拠の薄い人体への有毒性に関する情報が減少し、以後、合成洗剤の有害説は環境問題関連が中心となった。
1987年 花王から小型洗剤アタックが発売されそれまでの販売シェアに大きな変化が生まれた。
1993年 修学旅行の中学生109名がホテルで台所用洗剤による化学性中毒のため病院にはこばれた。これは従業員が間違って油差しに合成洗剤を入れたことが原因であったが、全員の症状は軽く、この一件は合成洗剤が決して無害ではない一方で誤飲することによって大事にいたるほどの毒物でもないことを示した事例として注目された。
1994年 国民生活センターが植物原料の合成洗剤と石けんの商品テストを行い合成洗剤の新商品は石けんに迫るほどの分解速度を示すことを発表。
2003年 問題ははっきりせず、いまだに賛否両論に分かれている。
Hair's・Bar・BIN TOP
石けんの歴史と界面活性剤の歴史を比較してみます